【第1回】「大企業と中小の違い」 〜安全・機密情報編〜

中小企業

空前の人手不足という昨今の状況において、中小に人が集まらない理由というのは多々あると思います。

 

具体的に「なぜ人が集まらないのか?」という理由には、触れませんがそれを紐解く手掛かりとして、中小と大企業の違いを今後何回かに分けて紹介したいと思います。

 

大企業からの目線で中小企業について語っていますが、日本の就業人口の大半は中小企業勤務。

中小企業が潤わないと本当の意味での好景気は訪れないと思います。

そういう意味でも中小企業の分析は大事と勝手に考えています。

ざっくりとしたデータはこちらのページで紹介されてますので、よろしければどうぞ。

 

 

【目次】

 

 

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1.作業安全への意識の違い

大企業の場合、現場に出る際の作業着(帽子~靴まで)が厳しく規定されています。

基本、指定品(会社の売店で買うor支給品)以外は着用NGです。

工場勤務の場合ですと、事務系の社員も制服はもちろんのこと、現場に出る際は安全靴やヘルメットなどの防護が必須でした。

中小の場合ですと、作業着の上は指定品かと思いますが、ズボンについては個人で準備であったりもします。

また、重量物を扱う職場でも安全靴の着用が義務でなかったり、と明確なルールがない場合も多いと思います。(会社によって異なるかと思いますが、大企業ほどうるさくないというのが実状かと・・)

 

もちろん、スウェットやサンダルで現場に行くことは中小でも固く禁止されてます。

(というか、中小の場合「ある程度常識で考えてね」という文化が強いです。大企業であればあるほど、細かい規定まで明文化されてるというイメージです。)

 

というのも、例えばトヨタ自動車の工場で死亡事故が起こるのと、名もなき中小で死亡事故が起こるのでは社会に与える影響度が違います。

かつては、大手有名企業でも死亡事故はありました。

私の前職の職場でも、安全教育の際には過去の労災事故事例を説明されたものです。

 

 

2.機密情報管理の体制

大企業では貸与のPC以外は使用不可です。

ネットワークについても、情報漏洩を回避するため公衆wifiへの接続はご法度です。

社外でのネット使用は専用のルーターを支給されていました。

 

営業や調達など、社外での業務が中心の部署以外はPC持ち出しに許可をとる必要もありました。

フリーソフトのDLも基本的にNG。

必要なソフトのDLはIT部門に依頼して、設定まで行ってもらうというものでした。

 

また、社内のネットワークに接続する場合も、事前申請と上長承認が必須です。

ですので、出張で他の事業所に行く際は非常に面倒でした。事前に申請をしておかないと、ネット環境での仕事ができません。

(融通のきく上司が多かったので、忘れても電話申請で対応してくれたりしていましたが・・)

 

個人USBの使用も完全NGです。

USBや外付けHDDも、必要な場合は会社の(所属部門の)資産を借りて、使用する必要がありました。

私の所属していた部門ではPCの持ち帰りは基本的に出来なかったので、家に仕事を持ち帰るということはできませんでした。

(残業もしくは休日出勤で対応しなさいよ。といった雰囲気でした。)

 

情報管理の対象は、社外のお客さんに対しても厳格でした。

事業所によっては、お客さんが入場する際もカメラや携帯のレンズ部分にはシールを貼られるなどの徹底ぶり。

(なぜか、従業員は自由に写真とか撮っていましたが、守秘義務の契約を入社時に結んでいるのでセーフという意味だったのでしょうか・・)

 

こうした、機密情報の管理も中小だと甘いです。

PCは貸与品ですが、自前のPC使用も許可されています。(会社指定のウィルスバスターはDL必須かと思います。)

フリーソフトの使用も自由ですし、なんならメールソフトも各自好きなものを使っていたりします。

 

社内のwifiこそパスワード管理されていますが、公衆wifiへの接続について厳格なルールはありません。

もちろん、個人USBや外付けHDDも自由に使用できます。

そもそもPCの持ち帰りも自由なので、残業という概念がかなり薄いです。

休日にも社内のメールが来たり、ということは普通にあります。

 

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3.PCや機密文書、所持時の飲酒

大企業ですとこれもご法度です。(服務規程に記されており、懲戒や譴責の対象とされています。)

年に数回、コンプライアンス研修があり、過去に会社情報が入ったPCを飲み会後電車に置き忘れて情報が流出、などという懲戒事例を説明されます。

製造業の場合ですと、懲戒(最悪の場合には解雇)で済みますが、監査法人や経営コンサルの場合はもっと悲惨です。

仮に、彼らの自己責任でクライアントの情報を流出した場合、無限責任として損害金額を一生掛かってでも賠償するというケースもあります。

 

 

大企業と中小の両方を経験した立場から纏めますと、中小が緩いというよりも大企業が厳しいという表現の方が的確です。

というのも、大企業には日本全国・海外からも老若男女様々な従業員を集めます。

国や地域、年代によっても常識という概念は様々です。

そうした状況で、従業員を管理するためにキッチリした明文規定が服務規律として定められてるのかと思います。

 

中小とベンチャーなんかは、良く言えば「ルールに縛られない」働き方が可能です。

大企業から中小への転職をお考えの方は、少し参考にしてみて下さい。