2019年ベトナム賃金事情

ベトナム全般

2018年も、もうラスト1ヶ月という事で、来年のベトナム賃金事情に触れていきたいと思います。

 

【目次】

 

 

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1.2019年最低賃金

結構前の話ですが出てますね。

来年の最低賃金案。というのがポイントですが、ほぼ決まりでしょう。

伸び率としては昨年から約5%アップの418万VNDです。

ここだけ見ると「安いなぁ・・・」としか思いませんよね。

ポイントは過去数年の伸び率です。下のチャートをご覧ください。

(単位は通貨ではありません。2010年を”100”としての比較です。)

 

少し古いデータですが、オレンジの折れ線がベトナムです。

2010年〜14年で見ますと、約2倍に上昇しています。

(インドネシアの突出してっぷりはさておき・・)

 

一時期と比べ成長は鈍化してるという情報もありますが、ベトナムの賃金は今後も上昇を続ける事は間違いありません。

また、直近のニュースで見ますと、米中貿易戦争の影響で中国企業のベトナム進出が活発化の見込みだそうです。

 

要するに、”中国産(made in China)”という扱いになると、米国に高い関税をかけられてしまうので、ベトナムで作ってベトナムから出荷しようという単純な話です。

記事にもある通り、まだ「懸念」というレベルで本格参入が始まったという訳ではありませんのでご安心下さい。

ただ、中国企業の動きの速さは尋常ではありません。

なぜなら、意思決定のスピードが日本企業とは比較にならないほど早いからです。

ものの数年のうちに中国系企業がベトナムの中心ということも十分に考えうると思います。

結果、日中韓でベトナムの雇用を奪い合い、賃金のさらなる上昇というシナリオも容易に想像できます。

 

 

2.最低賃金で雇用はできるか!?

これからベトナムへ進出しようという企業にとっては重要なポイントですね。

結論から言うと、「今ならまだ可能」です。

* 一定の訓練を行ったワーカーは最低賃金から、最低7%の上積みを給与に反映させなくてはいけません。この点ご注意下さい。

 

工場が集中する北部ハノイと南部ホーチミンエリアでは、職場環境や作業内容によっては最低賃金での雇用はすでに困難です。

ベトナムはスマホを中心としたインターネットの普及率が高く、都市近郊のワーカーは綿密に賃金や労働内容の情報交換を行い、少しでも条件のいい会社を探しています。

無理もないですよね。20代後半で子供2人、共働きという世帯も珍しくありません。

 

先日、自らのツイッターでも投稿しましたが、

 

野村ハイフォン工業団地に進出されてる自動車部品大手の矢崎総業さん。

非常に好条件の給与制度をされてるかと思います。

雇用されてるワーカーの数も多く、教育もしっかりされてるのでこの水準とは思いますが、418万VNDと言う来年の最低賃金と比較しても好条件ですね。

 

これから進出をお考えの際は、JETROなどの公共機関や民間の人事・労務コンサルを通して、進出予定エリアの賃金水準を綿密に確認することをオススメします。

進出したものの、雇用が集まらない、思ったより人件費がかかるという事例は頻繁に耳にします。

 

 

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3.賃金と福利厚生

福利厚生の良し悪し。日本人からしても重要ですが、ベトナム人にとって福利厚生は時に給与以上に重要な要素となるようです。

 

一般にベトナムに進出している日系企業では、「社員旅行」を年に1回行います。

これが割と豪華で、力を入れている会社はダナンに2泊3日という会社もあります。

もちろん規模が大きく、利益を出している会社に限っての話ですが・・

 

他にも、社内でサッカーチームを作って、ユニフォーム代や練習費用を負担したりと、そのカタチは様々です。

何が正解と言う答えはありませんが、娯楽の少ないベトナム人はエンターテイメント要素を非常に重視します。

最近のサッカーブームなんかがいい例ですね!

 

これからベトナムへ進出されるという企業は、最低賃金ばかりに目をやるのではなく、プラスαを如何に提供して、労働力の定着を図ることが重要かと思います。

中国・韓国の大規模資本が相手では、単純な賃金面の条件ではまず勝負になりません。