ベトナムビジネスのリスク≪通訳編≫

ベトナム全般

【目次】

 

 

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1.日本語と英語や中国語のバイリンガルとは訳が違う

日本人でも帰国子女やら留学で、英語や中国語を流暢に喋る人はいますよね。

ただ、ベトナム語喋れる日本人って身近にいましたか?

私の周りには皆無です。英語を話せるベトナム人・中国語を話せるベトナム人は割といます。

というか、ビジネスシーンでの主要言語は英語が中心の事が多いです。

ハッキリ言って、大企業の幹部クラスは漏れなく英語が喋れます。

ただ、日系一流企業を訪問しても、日本語を流暢に話すベトナム人には中々遭遇しません。

 

この結果、中小企業は割高な給与を払って、藁をもすがる思いで微妙な日本語スキルのベトナム人を通訳として採用する必要性が生まれてきます。(私の知る限り、日本語通訳なしで運営してる中小の製造業はありません。)

ハッキリ言って日本語が喋れるというだけで、超レアカード扱いになって給料が跳ね上がります。

まして日本語検定1級(N1)、2級(N2)などを保有しているとなると、その価値はさらに増します。

 

 

2.どうやって採用するか?

日越通訳を採用する際、現地の人材紹介会社を介して採用することがほとんどかと思います。

ベトナムには、日系大手のリクルートやクイックなども進出しており、「ベトナム 人材」などで検索すると多数hitします。(まとめ記事を見つけたのでご参考までにどうぞ)

人材会社リンク :  http://www.yappango.com/keywordpage/vietnam_staff.html

 

人材会社を通した採用の流れは次のようなイメージです。

問い合わせフォームから、担当者へコンタクト

→ すぐに返信が来るので、担当者(日系の場合日本人が来ると思います)とアポ

(基本的に、お客さんの事務所まで来てくれます)

 

no-img2
筆者
大卒のエンジニアで、給料は800USD前後で紹介お願いします。
no-img2
人材会社
候補者のCV(履歴書)を送ります。面接可能な日をご連絡下さい。
no-img2
筆者
XX月XX日の15:00~でAさんとBさんと面接したいです。
no-img2
人材会社
承知しました。候補者に連絡させて頂きます。

~~後日~~

応募者A
シンチャオ!

 

応募者B
Hello.

 

かなり簡単ですが、イメージはこんなもんです。日本とほぼ同じです。

ということは、勿論、人材会社への手数料が発生します。

多くの場合は、契約基本給の2~3か月分と設定しているかと思います。

「採用した人間が早期退職した場合は?」 「スキル不足だったら?」 などの疑問が浮かぶかと思います。

ここが、会社によって様々かと思います。

「早期退職・スキル不足で解雇の場合1度まで、欠員を無料で補充」 といったサービスで差別化を図っている企業が多数です。

通訳は給与相場が高いので、人材会社の選定は慎重に数社から見積もりをとるのが無難です。

別記事で採用のギャップを弊社なりに解消する方法を紹介しています。

ベトナムでの人材採用は難しい  〜傾向と対策〜

 

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3.「できます!」「大丈夫です!」は話半分で聞こう

また、いざ面接となっても注意が必要です。

割と平気で嘘をつきます。人材会社を介している以上、学歴・職歴の詐称はあまりないですが、前職での業務内容は平気で盛ってきます。やったことの無い業務(貿易事務・給与計算など)でも「できます、大丈夫です!」と普通に言います。

 

正直、中小企業の予算で、思い通りの人材を採用することは不可能です。安い労働力の対価として、こうしたリスクがあることも進出の際、頭の片隅に入れておくと落胆が少なくて済みます。

後日、別の記事で執筆予定ですが、言語の管理はどこまで行ってもついて回ります。

 

4.そもそも君、ちゃんと理解してる?

さて、晴れて希望の(?)通訳を採用しました。通常各社とも、通訳のみを業務とする採用は行っていません。製造部の通訳として、生産管理も兼務。総務部として、契約書や給与などを管理。後者のケースが経験上多いと思います。

 

後者のケースにフォーカスして経験談をお伝えします。

ローカルのサプライヤーと契約したい時、商談の場に通訳を当然同席させます。

その時に、出てくる日本語が意味不明で矛盾だらけ、何の話かさっぱりなんてことも多数です。

私の見解としては、字面を直訳してるからです。契約書を翻訳させても、Google翻訳を使って、そのまま持ってくるという事も珍しくありません。

 

「じゃあ、どうすればいいの!?」となりますよね。

短期的には諦めて下さい。先述の通り、海外進出のリスクの一つです。

ですが、金額の大きい契約を交わす際はリスクヘッジのため、必ず日系のコンサル(法務・会計・進出)で日本人と相談して下さい。
勿論お金は掛かりますが、商談の場に同席してくれるコンサル会社もベトナムには多数あります。

内容を理解していなくても署名したら勝ち目はありません。
最低限、契約書のレビューは法務コンサルにお願いすることをおススメします。

また、駐在員は実務を同時に勉強する必要があると、私は考えています。
コンサルから指摘された内容を通訳だけでなく、駐在者の人も同時に学んでいくスタンスが不可欠です。

この努力を怠ると、社内で不正がはびこるという悲惨な結末を招きます。