ベトナムのコンサルあれこれ

ベトナム全般

ベトナムに進出するにあたって、全部を自力でやる。まず無理です。ベトナム語が堪能な社員がいるとかなら可能性はありますが・・

自分の会社にそんな特殊な人材がいることは稀だと思います。

コンサルをうまく活用することが不可欠になるのではないでしょうか?

 

そこで、今日はベトナムでビジネスを展開するにあたって、どんなコンサルが登場するかを書いていきたいと思います。

 

【目次】

 

 

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1.進出コンサル

まずはここからですよね。とりあえずは、進出の相談をしないと、何をするべきかも分かりません。

ベトナムではビジネスをするにあたってやることが多数あります。

  1. ライセンスの取得
  2. 土地使用権の取得
  3. WP(ワークパーミット)の取得

 

パッと思いつくだけで、これだけあります。

特に製造業での進出は、工業団地の選定などもありとても自力では不可能です。

進出にあたって、各種書類の提出先はベトナムの役所なので言語はもちろんベトナム語のみです。

 

「ベトナム 進出コンサル」とググればかなりの数ヒットするので、何社か気になるコンサルをピックアップして実際に電話や事務所で相談してみることをオススメします。

正直、進出はやることが多いし時間もかかるのでここでは書ききれません・・・

 

直接業者は紹介してもらえないと思いますが、ざっくりと「進出を考えています」というレベルの会社は、JETRO(ジェトロ)なんかに相談してみるのもオススメです。

 

 

2.会計コンサル

ここからが、ベトナムに進出してからの話です。

ブログのタイトルにもある通り、私が経理畑出身の人間ですので一番力を入れる分野です。

ベトナムの会計基準は日本と少し違い、IFRS(国際会計基準)に近いイメージです。

日本の会社で経理の仕事に慣れていても、色々と違和感を感じることは少なくありません。

 

また、赴任者が会計知識があっても、ベトナム語の財務諸表を自力で作成したり、法人税の報告をしたりというのは不可能ですので、自社の経理部門を整備する必要があります。

ベトナム北部で、CA(チーフアカウンタント、経理責任者)の給与相場はピンキリですが、給与が高い=能力が高いという訳ではありませんし、面接で能力を見極めるのはかなり難しいです。

 

私のオススメは、進出初期は会計コンサルと契約し、記帳代行まで行って貰うというパターンです。

その際に重要なのが、有料(少し高めの)の会計ソフトを導入して、仕訳の雛形を登録することです。

というのも、ベトナムの経理は2年程度で転職していくパターンが多いです。

経理が転職して、次の経理を採用する。その際に、標準化された仕訳がないと、新任の経理は前任者と微妙に違った仕訳を入力したりします。

(説明しても、「私のやり方が正しい!」とか普通に言ってきます。)

 

また、税務調査の時も色々と相談できる相手は非常に重要です。

ベトナムの税務調査ですから、当然言語はベトナム語です。

色々と捜査官から質問されますが、応対は基本的に自前のCAが行うしかありません。

仮に、赴任者が経理歴が長くベトナムの会計・税務に精通していたとしても、それを全て通訳経由でCAに伝えるのはかなり困難です。(よろしければ過去ブログをご参照下さい)

 

会計コンサルの選び方としては、当たり前ですが日本人がベトナムに常駐している法人を選びましょう。

4大監査法人もコンサル業務や記帳代行などのサービスを提供しています。また、日本人の常駐は1人のみという、比較的小さな会計事務所も多数あります。

自社が依託したい業務と予算から、選定いただくのが良いかと思います。

その際、日本人担当者とは必ず一度はご面談することをオススメします。

 

赴任者が経理経験者の場合は、自分の求める業務を理解しているかと確認。未経験の場合は、単純に説明が分かりやすいかをご確認いただくと良いかと思います。(会計コンサルに限らず、相性は割と重要です。)

 

 

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3.法務コンサル

会計コンサルと比べると出番は少なめかと思いますが、異国でビジネスをする以上、法律対応は重要です。

あまり、私も利用したことがありませんが、就業規則の作成の時などはお世話になりました。

ベトナムの法律では、従業員が10人以上になると会社は就業規則を作成・交付する必要があります。

 

他にも、労働契約や売買契約書などのレビューなんかも委託できます。

また、税務調査絡みになりますが、「契約書に不備があるから、この費用は損金不算入!」などと指摘を受けた場合は、その指摘が妥当かどうかの判断をお願いできます。

場合によっては、抗弁の書類作成も依頼可能です。

(コンサルによっては、別料金ということもあるので契約時に確認しましょう)

 

また、ベトナムの社会保険制度は日本と異なります。(当たり前ですが)

社会主義国であるが故に、労働者の保証は日本よりも手厚いです。総務スタッフが、経験豊富でないと社会保険料の受給などに手間取ります。

基本はネットで調べたり役所で聞けば分かるようですが、受給が許可されなかった場合など、間に入って貰うというのも一つの手段です。

 

 

4.人材コンサル

まぁ、これはコンサルという程ではありませんが・・

いわゆる人材紹介会社です。

日本から大手の人材会社が多数進出しています。採用にかかる費用は契約給与の2月分とかいうイメージです。

 

何社か弊社にも営業の方(日本人)がみえましたが、募集している人材像や予算を伝えると、人材会社がふるいにかけた人材の履歴書を送ってくれます。

履歴書を貰うだけでは、基本的に料金も発生しません。

 

ただ、過去の会社が有名企業であったから優秀な人材という訳ではありませんので要注意です。

また、会社によってはベトナム人材のみならず現地採用日本人人材も紹介して頂けます。

 

 

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5.まとめと注意点

とにかく個人の意見としては、コンサルなしで海外ビジネスは現状難しいということです。

 

ただし、注意点もあります。

コンサルはベトナム国内でも無数に存在します。

中には、知識とスキルが不十分なコンサルも多数あります。

 

  • 契約前はレスポンスが早かったのに、契約したら急にレスポンスが悪くなる。
  • 「会社により扱いが異なります」など濁した回答をする。
  • 自社のローカルスタッフに問題を伝達してくれない。

 

私も経験がありますがコミュニケーションが上手くとれないコンサルや、明確な回答をくれないコンサルはあまり頼りになりませんでした。

年間契約というコンサルも多数あり、その場合は中途解約不能です。

資金的にもダメージが大きいので、くれぐれも各種コンサルの選定は慎重に行いましょう。