ベトナム初の国産車にみるベトナム 経済の展望

ハイフォン

ベトナム 初の国産車メーカーとして、ビングループのビンファストが今年ついに自家用車を発表開始しました。

モーターショーでのお披露目には、デビッド・ベッカムも登場。

同氏はビンファストの広告にも正式に起用されており、ビングループ全体での本気度がうかがえます。

 

さて、本日は自動車の普及という観点から、ベトナム 全体の発展を考察してみたいと思います。

 

【目次】

 

 

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1.ビンファストの車は高いのか?

まず、価格について、旧来は高い輸入関税が課せられていたと聞きますが、2018年よりASEAN域内での完成車輸入関税は撤廃されたとのこと。

(参考:自動車メーカー各社、輸入関税率相次ぎ値上げ

ベトナム国内で流通している車の多くは近隣タイやインドネシアなどからの輸入車が多いとは聞いています。

実際、日系企業が駐在員の送迎に使用している車種で多く見かけるトヨタ「イノーバ」を新車で購入すると約400万円ほどします。

 

ちなみにこちらの車種、新興国向けの車種ですので通常日本国内では購入できません。

 

さて、先日ビンファストの車両価格が発表されました。

セダンタイプで216万円、SUVタイプで668万円。

先述のイノーバよりも高価格です・・

程価格帯での勝負には持ち込まず、高級車という市場で勝負という狙いのようです。

 

というのも、ビンファストの車両、エンジンなど内部の技術はBMW、デザインはイタリア人という欧州車のDNAによって製作されています。(ライバルは、ポルシェやレクサスといった感覚でしょうか・・?)

都市部でも月給で10万円以上を稼ぐ人間は少数派という事情を考慮するとかなりの高級品ということは間違い無いですね。

 

 

2.ベトナムの自動車産業

少し、先述の内容とも被りますが・・

ベトナムは外資系自動車産業の誘致に遅れています。

私自身1年駐在していますが、まだベトナムにおける完成車の工場というのを直接みたことはありません。

ASEAN内で、タイ・インドネシアが自動車生産の中心であり、ベトナムはそこに乗り遅れたという構図になっています。

 

一部私見も入りますが、産業界のセオリーとして自動車産業は今もなお、強い影響力を持っているとされています。

自動車の国内生産体制が徐々に強化されると、それに伴い部品など関連作業の市場が広がります。

結果、中小企業の進出も活発になり、ひいては道路や運輸の整備といったインフラが効率化されるといった流れがあります。

現状、ベトナムではその見通しが立っておらず、工業化という観点ではタイ・インドネシアから大きく出遅れているのです。

(ITの時代と言われて等しいですが、やはり自動車は工業の王様。関連産業を多く抱えた、先進技術の塊です。)

 

 

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3.ビンファストは自動車国内需要の起爆剤になるか

若い労働力を多く抱え、ASEANでの投資先として数年前から注目されているベトナムですが、自動車の所有はあまり進んでいません。

最新のデータで100人あたり、4台程度だそうで。

 

ビンファストの車両販売には、ベトナム人の自動車所有欲を刺激する材料になってもらえたらと期待したいです。

国内ドラマや映画で多数起用する。

とにかく国民の目に触れる機会を増やし、自動車市場を切り開く存在になってもらいたいです。

 

自動車が身近な存在になることで、外資参入を誘致できれば自然と部品の調達コストは下がり、中間層でも所有できるほどの価格へ下がることも夢ではないと思います。

ただ1点、駐在員目線でコメントすると、税関や税務署の汚職撲滅を急務で進めて欲しい。

不透明な法制度や輸入手続きに時間を使うことが多く、外資に敬遠される投資先となりつつあるのは間違いありません。